『Mystery Freaks Vol.5』
コラムを更新しました:他殺で人はなぜ死ぬのか
【庵字】
開催:2026年1月18日
入場者数:7,611人(出店者: 1,738人・一般来場者: 5,873人)
無料配布:用意200部 配布部数168部 配布率2.2%(配布数÷入場者数×100)
雑感(記:庵字)
京都は、新生ミステリ研究会が初めて文学フリマに参加した土地です。一月開催ということもあり、「文学フリマ京都から新生ミステリ研究会の一年が始まる」という年始感があります。
今回は、凛野さんが個人ブース出店したため、凛野作品がラインナップから外れ、Kanさんの作品を京都(というか東京以外)で初めて頒布するという特殊な構成となりました。そのKanさんの作品は三冊ずつ持って行ったのですが、『赤沼家の殺人』が開始一時間で売り切れるという好調ぶりを発揮しました。なにせ「小説家になろう」はネット媒体ゆえ全国どこからでも閲覧可能なので、Kanさんの名前は当然京都にも知られており、京都開催の規模(来場者数)から見ても三冊はさすがに少なかったかと反省しました(『妄想禅殺人事件』も14時台で売り切れましたし)。
新生ミステリ研究会ロンチ本の、いわば初期ポケモンであり、すなわち京都では三回目の頒布となる『殺人遺伝子』『京都買います』『Mystery Freaks Vol.1』も最低一冊は売れました。これは、リピーターだけでなく新規のお客様も来てくれているというわけで、地道な活動が功を奏しているのかなと思います。個人的には、私(庵字)の本が全種類最低一冊は売れたことも特筆させてください。特に『山手線大爆破』と『ナイトスティンガー』は、初回頒布以降、一冊も出ないということが珍しくないマイナー作品(笑)ですので、ミステリに目の肥えた読者の多い(勝手な印象)京都で爪痕を残せたことは嬉しいです。エース作品『メビウス館の殺人』も、京都では二回目の頒布になるにもかかわらず安定して七冊売れました。
毎度恒例の無料配布については、用意した200部を配りきれず、配布率も算出を始めてからは「東京41」についで二番目に低い2.2%という数字となりました(予定どおり250部持参していたら大火傷を負うところでした)。京都は配布(受け取り)率が高いほうだと思っていたので残念な結果と言わざるをえません。実際、前回はもっと受け取ってもらえていた印象があります。たった一年で京都の人たちが冷たくなったはずはありませんから(笑)、これは会場が1階と3階の2フロアに分けられたことに起因しているように思います。ミステリ(小説)は、人気ジャンルのエッセイやノンフィクションがある3階とは別のフロアである1階に配置されたため、3階しか訪れなかったという来場者が多かったのかもしれません。1階と3階は出入り口も別で、来場者は1階会場に入ることなく3階だけを廻ることが可能なため、いわゆる「噴水効果」も期待できず、1階のブースはどこも結構割を食ったのではないでしょうか。実際、来場者数は昨年(5,574人)から1.35倍と大きく上回ったにもかかわらず、体感としてブース前を通る人の人数はそう変わらないか、むしろ減ったな感までありました。人気ジャンルは各階、各位置に飛び石状に均等に配置してもらえれば、全身をめぐる血流のごとく来場者をあまねく場内に流せますが、一方的に一般来場者に負担をかけてしまうため難しいのでしょうね。
「無料配布を読んで面白かったので、次回は本を手に取ってみたい」という内容のXポストを見かけたりもしましたので、これに懲りず(笑)受け取り率に左右されずに無料配布は続けていきたいです。「米百俵」の精神ではありませんが、今は無駄に見えても未来に繋がる活動だと信じます。
【尾ノ池花菜】
京都では、新生ミステリ研究会に寄稿いただいた奥田さんに出店側としてお手伝いいただきました。打ち上げまで来てくださって楽しい時間を過ごしました。いつもありがたいです。
広報については模索中で、様々なアイデアが浮かぶも時間とガッツが足りず…。社会人らしい悩みがあります。アピールについては、色々な方法を模索中です。例えば「人が死なないミステリ」や「理系ミステリ」として視葭さんの本を宣伝しました。尾ノ池作品とあわせて「女流作家」など様々パンチのある工夫をして、京都含む全国の文学フリマに届けていければと思います。
凛野さんの初個人出店!また新刊『見栄えさかな』の販売でした。こちらの作品はネットでは読むことが出来ない、出版限定の本です。『見栄えさかな』はほぼ完売。凜野さんの他作品はすべて完売という人気を誇りました。
安条さんは、京都がホームとだけあって売れ行きが好調だったようです。安条さんは毎日宣伝ツイートを行うという努力のもと、盲目探偵はなんと完売。異常識探偵も大変好調な売れ行きだったようです。
京都はミステリーのカテゴリ出店が多い文学フリマの1つです。それは京都大学や他の大学の文芸部がミステリーカテゴリーから出ていることや、全国から出店者が集まることも要因にあるかと思います。ミステリの聖地、京都で来年も文学フリマを盛り上げていければと思います。
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