All for Mystery Freaks

新生ミステリ忘年会_2025

 12月某日の夜にオンラインで開催された「新生ミステリ忘年会」の模様をお届けします。主に2025年の会の活動を振り返る内容となっております。
参加者:庵字、菱川あいず、凛野冥、尾ノ池花菜、樹智花

[庵字]
「新生ミステリ研究会」2025年の活動は、「文学フリマ京都9」から始まりました。「新生ミステリ研究会」始まりの地、京都で二回目の出店ということで。この開催で『新生ミステリ研究会からの挑戦状 叙述トリック・アンソロジー』を出しまして、売り切れたんでしたっけ? ここで。確か50冊ぐらい持っていって。

[尾ノ池]
奥田さんがすっごい大きい声で。たくさん宣伝してくれて。

[菱川]
売ってくれましたね。

[庵字]
まさかの。売り子をやっていただけたというね。

[尾ノ池]
あれ、安条さん京都で研究会に入ったんじゃない?

[庵字]
そうです。京都で、会に入るという話になって合流したんですよ。

[尾ノ池]
記念すべき京都でしたね。

[庵字]
そうですね。だから、もう安条さんが入って一周年。その前年の京都で、すでにもう姿をお見かけしていましたけれど。

[尾ノ池]
確かに。

[庵字]
で手前味噌ですけど、私、ここで新刊『妖精館殺人事件』を出しておりました。

[尾ノ池]
いやー素晴らしい。

[菱川]
そうそう。本格長編。

[庵字]
この二冊がこの京都での新刊でしたね。

[菱川]
これ、どのくらいの濃密さで喋ればいいのか、わかんないんですけど。

[庵字]
いつもの飲み会みたいな感じで。

[尾ノ池]
言いたいことを言えばいいんじゃない?

[菱川]
じゃあ、まずアンソロの方なんですけど、やっぱあれは、まあ実際確かにたくさんの方に手に乗っ取ってもらえてっていうのもあるんですけど、やっぱそれ以上に、なんか僕自身の満足度が高い。非常にすごい面白いものを作ったなーっていう満足度が高かったですね。

[庵字]
そういうの大事ですよね。

[菱川]
そう。叙述トリックという難しいテーマも僕が選んだんですけど、そこに対して、皆さんが期待以上のものを返してくれたなっていう。かつ、本当に被らなかったので。ここまでこう色が出るとも思ってなかったので。バリエーション豊かな、面白いものを作ったなぁというふうに思ってますね。だから売れてるとか皆さんに読んでいただけてる、その環境以上に僕の満足度が深いですね。

[庵字]
なるほど。確かにネタ被りしなかったっていうのは。面白かったですね。

[菱川]
いや、すごいですよ。

[尾ノ池]
確かに。

[庵字]
一方でね、榊笙吾(さかきしょうご)さんがメールで感想を書いてくれたんですけど、私の作品について、叙述トリックがどこだったかわからなかったっていう素直な感想をいただけて。

[尾ノ池]
(笑)

[庵字]
もう大変勉強になって。

[菱川]
(笑)いや、でもそれを狙ったわけでしょ。叙述トリックが使われてるか使われてないかすらもわからない叙述トリックみたいな。

[庵字]
気づく人は気づいてほしいという。

[凛野]
あれは素晴らしい企画でしたよ。

[菱川]
そう。

[庵字]
そうですね。

[尾ノ池]
ね。本当。ですからこそ、第二弾が、また楽しみというところですね。

[庵字]
いつ出るのかという。

[菱川]
あれは結局取りまとめが僕ってことになってんの?

[尾ノ池]
そうでしょ(笑)。だって自分がやるって言ってたじゃん(笑)。

[菱川]
そうなんだっけ? もう全然覚えてないんだよ。多分めっちゃ飲んでた時に言ってると思うんだよね。だから毎回同じやり取りを繰り返す。

[庵字]
一年以上経ってますからね。企画段階から。

[菱川]
そう、やった方がいいよね。やった方がいいんだけど。

[凛野]
でもまだ『叙述アンソロ』毎回売れますからね。新作かのように。

[菱川]
そうそう。その意味では確かにまだいいんですけど、でもちょっとある程度締め切りを長く持ってやった方がいいよね。

[尾ノ池]
もう凛野さんはもう(第二弾の原稿を)書いたんでしょ?

[凛野]
書いてありますよ。

[庵字]
すごい。

[菱川]
すごい。とりあえずアナウンスだけすればいいんだよね。内部的に。

[尾ノ池]
もう、それは早めにやっていただけたほうが、みんなありがたい。

[菱川]
と思うんだけどね。ちょっと忙しいというのを口実にしちゃってね。いや、まあ年末年始、さすがに時間あるんで、ちょっと考えます。

[庵字]
お願いします。

[尾ノ池]
お願いします。

[菱川]
はい、そうですね。

(「新生ミステリ研究会からの挑戦状 アンソロジー第二弾」が本格的に動き出しました。ご期待ください)

[庵字]
そうして次が2月4日。スペース読書会を開きまして、課題作品が『謎の香りはパン屋から』(以下『謎パン』)

[尾ノ池]
『謎パン』2月なんだ!

[菱川]
ここで一年が始まった感ありますね。

[尾ノ池]
やばい。全ての始まりと終わりですね。

[庵字]
もうここでね、もう我々参加者全員が。謎パンの呪縛に囚われるっていうね。

[尾ノ池]
大炎上(笑)。

[菱川]
(笑)

[庵字]
ディオの呪縛みたいな。

[菱川]
いや、尾ノ池さん、超弁護してたんですよ。

[尾ノ池]
だって可哀想だよ。あんなコテンパンに言ったら。好きな人もいるのに。

[庵字]
私もあの時は結構ね、ケチョンケチョンに何か言っちゃいましたけど。そのあと、読書会でいろいろな作品を取り上げたじゃないですか。そういうのを振り返ってみると、『謎パン』はね、なんだかんだ言ってミステリしてましたよ。

[尾ノ池]
確かに(笑)。

[菱川]
(笑)

[庵字]
謎の提示があって、フェアに謎解きされて、みたいなね。ミステリのフォーマットに則ったミステリだったんじゃないかなと。

[菱川]
うんうん。

[庵字]
ここに来てね、『謎パン』の相対的評価が上がる謎の現象が起きるっていう。

[菱川]
再評価が

[尾ノ池]
再評価が始まる。

[菱川]
そうそう。まあ、でもやっぱ良くも悪くも、あれが評価基準にその後なっていくし。何度も振り返って。いや、僕、あれですよ。家の掃除をね、ちょっとしたんですけど、その時に、僕の母親が家に来て掃除を手伝ってくれるんですけど、母親に捨てられそうになったんですよ、『謎パン』を。捨てられる本のグループに入ってたのを救出しました。

[庵字]
なぜ(笑)。

[菱川]
それは捨てないで、と。やっぱ、あれは捨てちゃいけない作品だなと思って。大事にちゃんと取ってあります。はい。

[庵字]
ああ。よかった。

[尾ノ池]
(笑)

[菱川]
はい。はい。

[庵字]
よかったのか?(笑)。

[尾ノ池]
よかったのか?(笑)。

[菱川]
いや、やっぱ、あれは大事な作品ですね。

[尾ノ池]
あ、でも我々の中に「日常の謎」というのが書けるのか問題っていうのが。

[菱川]
そう。

[庵字]
「日常の謎」何とかしようみたいな運動がありましたよね。

[菱川]
そう。で、結局一年かけて何も書けずという。

[庵字]
何も書けなかったっていう。

[菱川]
それぐらい難しかったという。

[尾ノ池]
日常の謎は書けなかったっていう。

[庵字]
難しかった。

[菱川]
悔しかったですね。はい。

[庵字]
次に、あれ? と思ったんですけど、新年会って、2月7日にやってたんですね。

[尾ノ池]
シーシャ行ったやつ。

[菱川]
新宿の。あの、ごめんなさい。うるさい店になっちゃって。僕あれすごい反省していて、店選びを。

[尾ノ池]
きしめんのとこ?

[菱川]
あの、いや、うどんですけど。

[庵字]
うどん。

[菱川]
いやー、きしめんを頼んだのかもしれないけど。人によっては。

[尾ノ池]
いや、あれうるさかった? そんなイメージないけど。

[菱川]
いや、うるさかったねー、ちょっと。静かな個室にすればよかったなあと。

[庵字]
あんまり記憶がないですね、私。

[菱川]
反省しました、店選びを。

[尾ノ池]
そうかなぁ。

[庵字]
私は新年会どうこうというよりも、あの時間の歌舞伎町を歩けたっていうのがすごい良かったですね。

[尾ノ池]
(笑)

[菱川]
ねえ、本当に。

[庵字]
これが歌舞伎町かっていう。

[尾ノ池]
シーシャも行っちゃってね。

[庵字]
行っちゃって。ちょっと、思い出深い新年会でしたね。

[尾ノ池]
なるほど。

[庵字]
次に、2月20日にですね、初めてユーチューブ読書会の収録をやりました。課題作品が『十角館の殺人』

[菱川]
ここからユーチューブが動いてるんですね。

[尾ノ池]
本当、ユーチューブという活路を見い出してよかったです。でも、読書会も今、庵字さんと私しか出てない(笑)。

[庵字]
もう、いつもの二人みたいになっちゃって(笑)。誰も残ってない(笑)。

[菱川]
(笑)

[尾ノ池]
もう誰もいない、みたいな(笑)。でも『哲学者の密室』は本当に充実して。二人でもいっぱい喋れたから、すごい面白かった。

[庵字]
面白かったですね。

[菱川]
いやー、余裕あったら全然読みたいし、全然出たいんですけどね。あ、『夜と霧の誘拐』(『哲学者の密室』と同じシリーズ作品。作者は笠井潔)が2位だったんだっけ? 今回の「このミス」の。なんかそんな記憶が蘇ってきた。

[庵字]
『哲学者の密室』はどこかで1位取ったんでしたっけ? あれも2位でしたっけ?

[尾ノ池]
あれは1位じゃなかった、確か。

(『哲学者の密室』は週刊文春ミステリーベスト10:2位。このミステリーがすごい!:3位)

[尾ノ池]
だって、あの年らへんのミステリーすごいもん。

[庵字]
1992年ですもんね。あれ。

[凛野]
そうですね。「本格ミステリ大賞」を取ったのは『オイディプス症候群』(『哲学者の密室』の続編)ですからね。

[庵字]
ああ。そうか。

[尾ノ池]
『夜と霧の誘拐』楽しみ。読まないと。

[菱川]
いやでも、順にそこまでたどり着くまでは、だいぶ道のり長いからなぁ。何作目なのかわからないけど。

[凛野]
八作目ですね。

[菱川]
八か。分厚いからな。まあ、いや、でもちょっと挑みたいですね。はい。

[凛野]
『哲学者の密室』の読書会は、ユーチューブに上がるんですよね?

[尾ノ池]
あげます。あげます。

[凛野]
楽しみにしてます。

[尾ノ池]
随筆ツッコミをお待ちしております。

[庵字]
お待ちしてます。

[庵字]
で、その二日後の4月22日に、もうユーチューブチャンネルが開設してたっていうね。意外だったんですけど。

[尾ノ池]
あ、そう。すぐもう供養した。

[菱川]
見切り発車しますからね。

[庵字]
今、登録者が300人ぐらい行ってます。

[菱川]
うん。

[尾ノ池]
なんで? すごない?

[菱川]
っていうかあれだよね。最初に挙げたのが綾辻行人の『十角館の殺人』でしょ。あれ再生数行ってた気がした。

[尾ノ池]
そうそうそう。

[菱川]
あ。なんか増えてた。二人ぐらい増えてる。

[尾ノ池]
何でユーチューブ登録者増えんの? みんな何見てんの(笑)?

[菱川]
ちょっとよくわかんない。メカニズムがわかんないんだよね。

[尾ノ池]
私、なんでこれさ、こんなに増えるのか全然わかんないんだけど。

[菱川]
わかんないな。

[庵字]
私、全然相場がわからない。300人というのが多いのか少ないのかもわからないんですけど。

[尾ノ池]
みんな何見てるのかなぁ? これ。

[菱川]
いや、それがね、全くわからないんですよ。とりわけ、登録者数が増えるメカニズムがさっぱりわかんなくて。

[尾ノ池]
わかんないですよね。これね、みんな何見て登録しようって思ってんだろう?

[庵字]
チャンネル登録者数が増減しますよね。わずかに。

[尾ノ池]
でもなんか300人行くほどのコンテンツかなって(笑)ちょっと自分で(笑)。

[菱川]
そうそうそう。いい視点。ちなみにこれ、500人いくと収益化できるんだよ。

[庵字]
へえー。

[尾ノ池]
このまま普通に順当に上げていけば、いつかはなるんじゃない?

[菱川]
一日一人以上のペースでは増えてるからね。

[尾ノ池]
なんで増えてんの? いま菱川さんが一生懸命あげてくれてるからだと思いますけど。

[菱川]
いやいや、あれも波があるからさ。そう。もう波は一旦過ぎたんですよ。ただそれでもやっぱ、じわじわ増えてるよね。

[尾ノ池]
何見てポチって押すんだろうね。不思議ですね。これ。

[庵字]
「謎解きミステリゲーム」の再生数が上がってますよね。

[菱川]
そう、波が来て、波が落ち着いてきて……。

[尾ノ池]
それで百人ぐらいビャーって増えて、今落ち着いたんですよね。

[菱川]
そう。

[庵字]
じゃあ、もう一波欲しいところなんですね。

[菱川]
そう。でも落ち着いてるけどなんか増えてるよ、今日。結構

[尾ノ池]
微増。

[庵字]
不思議ですね。

[尾ノ池]
でもやっぱり読書会が安定の再生数だから、上げましょう。頑張ってね。

[庵字]
やっぱり作家の知名度に比例しますね、見てると。明らかに。

[尾ノ池]
ねえ。やっぱり日本の著名どころ、綾辻行人とかね、松本清張とか。

[庵字]
あと「刑事コロンボ」とか。わかりやすいやつ。

[尾ノ池]
確かに。アガサ・クリスティも。ちょっと『哲学者の密室』がどれぐらい行くかですね。

[庵字]
楽しみですね。

[尾ノ池]
楽しみです。はい。ありがたい。

[庵字]
で、2月28日に、スペースの方の読書会で『地雷グリコ』をやりましたね。

[尾ノ池]
おおー。

[菱川]
はい。

[庵字]
これもいろいろと物議を醸した作品ではありましたけど、面白かったですね。

[尾ノ池]
面白かったです。

[菱川]
これもやっぱ読めてよかったというか、ちょっと指標になりましたね。今日(スペース読書会『殺し屋の営業術』)も僕は『地雷グリコ』の話を出しましたけど、似通ったものがあると思った。「フォールームポーカー」の話は絶対しようと。

[尾ノ池]
腹の読み合いだからね。

[菱川]
そうそう。

[庵字]
「コンゲーム」って言葉も覚えましたし。

[尾ノ池]
ねえ。「コンゲーム」。

[庵字]
で、ここから3月に入りまして。二回目のユーチューブ収録。課題作が超渋い。『三つの棺』ジョン・ディクスン・カー。一気に渋い方面に舵を切る。緩急がいいですよね。

[菱川]
(笑)

[尾ノ池]
一応、国内海外と、交互にやってるからね。

[庵字]
『三つの棺』は私、全然ミステリ読み始めの頃に読んだきりだったんで、もう内容もほぼ忘れた状態で読んだので、すごく新鮮で。図解付きのトリックも面白かったし、こういう機会がなければ再読しなかっただろうなと思うと、読めてよかったです。

[菱川]
あ、でもやっぱ『三つの棺』は、そんなに再生数行ってないんだなぁ。

[庵字]
ああ、海外ものはやっぱりあれなんですか。

[菱川]
あんまり視聴者は好きじゃないのかな?

[尾ノ池]
でも。私『三つの棺』読んで、ようやく本格ミステリ面白いかもしれないって思った時期だから、これ読んでよかったです。ようやくこの頃に萌芽し始めた。

[庵字]
(笑)

[尾ノ池]
なるほどねって。ここなんか面白いかも、繋がって、みたいな。

[庵字]
ああ。ミステリ赤ちゃんが。

[尾ノ池]
その頃まで、なんでなんですか? みたいな。菱川さんにめっちゃ食いかかってた記憶が。

[菱川]
確かにそうだったね。なんか謝ってほしいよね。

[尾ノ池]
(笑)

[尾ノ池]
いやいや、それも大切な自分(笑)。

[菱川]
(笑)

[庵字]
で、次に3月27日に、今度はスペース読書会で『千年のフーダニット』という作品をやっていますね。

[尾ノ池]
あ、出た出た。

[菱川]
出たー。

[庵字]
ミステリ部分というより、SF部分にみんな突っ込み始めたっていう。

[菱川]
そうそうそう。

[尾ノ池]
それって、菱川さんが「SF考証」とかずっと言ってたからでしょ。

[菱川]
あー、いや、僕のせいなのかな?

[尾ノ池]
違うのかな?

[庵字]
いや、ここはね、unoさんも結構突っ込んでたから(笑)。

[菱川]
そうそうそう。これね、ちょっと言い訳すると、あの、僕、気づいたんですよ、作者のツイッターとかで。僕、多分興味関心分野が似てるんですよ、あの作者の人と。

[尾ノ池]
なんでわかるの?(笑)

[菱川]
多分、同族嫌悪だったなっていうのを、すごいちょっと思いました。

[庵字]
もう気持ちがわかる、みたいな。

[菱川]
……っていう自己弁護です。

[尾ノ池]
(笑)

[庵字]
で、ここから結構時間が空いてるんですね。次のスペース読書会が4月22日で、『ファラオの密室』。

[菱川]
あれは面白かったですね。

[尾ノ池]
あれ面白かったよ。

[菱川]
ただ、あれも、ミステリーとしてどうなのかっていう話は、やっぱありましたからね。

[庵字]
ありましたね。ミステリーとしてはトリックがどうだろう? みたいな話は。

[尾ノ池]
ミイラバラバラ密室でしょ。

[庵字]
そうそうそう。本当あれ、まず感心したのは、もう特殊設定を作中の人物が気にしないっていうのがね、すごく良かった。カルチャーショックでした、あれは。

[菱川]
うん。

[尾ノ池]
神話ですからね。

[庵字]
そう。神話の世界だから、人が蘇っても、みんな「人が蘇ったんだ」で済ましちゃうっていうね。

[菱川]
うんうん。

[庵字]
あの特殊設定の取り扱い方、解像度みたいなのは、すごく良かったです。

[尾ノ池]
エジプトの風を感じました。

[庵字]
で、次なんですけれど、これ、一回撮ったものが撮り直しになっちゃったんですけど、4月25日に『その可能性はすでに考えた』をやりました。これもユーチューブ収録。

[尾ノ池]
あ、そうですね。ゲストがいたんで。

[庵字]
菱川さん一押しの作品。

[菱川]
そうそうそう。そこで庵字さんからの「バカミスの焼き直し」だという。あれ違ったっけ? なんだっけ?

[庵字]
「バカミスに新たな再就職先を与えた」みたいな。

[菱川]
そう。あれはもう素晴らしい。本当に素晴らしい講評だったと思って。

[庵字]
よかったです。

[菱川]
やっぱり、いい作品ですね。

[尾ノ池]
しかも、インテリミステリを扱ったのも良かった気がする。

[庵字]
そうそう、初めてインテリミステリを扱ったんですよね、ここで。

[菱川]
いや、あれは満足しました。はい。

[庵字]
で、5月11日に「文学フリマ東京40」が開催されました。

[菱川]
やりましたね。

[庵字]
やりましたねー。

[尾ノ池]
もう全然記憶ない。

[菱川]
全然覚えてないですね。まあ11月にやってるからね。上書きされてるからね。

[尾ノ池]
マジで記憶ない。

[庵字]
尾ノ池さん、ここで『VSAI探偵』出してますからね。

[尾ノ池]
ええっ? ……あ、出したわ。あのジェリーフィッシュ(『ジェリーフィッシュは凍らない』)の作者が隣にいたやつ。

[菱川]
全然覚えてない。

[庵字]
市川憂人さんでしたっけ?

[菱川]
うん。

[凛野]
隣にはいなかったと思いますよ。

[尾ノ池]
隣にはいなかった? なんか列が違った?

[菱川]
たくさんいるからね。東京ね。

[凛野]
隣は安条さんだったと思います。隣接申請を初めて出した。

[庵字]
あ、そうだそうだ。初めて。

[凛野]
それでその打ち上げで安条さんが「隣接は失敗でしたね」って言ってたのを覚えてますけど。

[庵字]
言ってた言ってた。

[尾ノ池]
言ってた。思い出した。

[菱川]
うん。

[凛野]
その回。

[尾ノ池]
そうだ。凛野さんと安条さんが、すごい京極夏彦か何かについて熱く語ってたやつか。あー思い出しました。

[庵字]
あの伝説の打ち上げですね。

[尾ノ池]
伝説の打ち上げか。あー思い出しましたわ。

[庵字]
そうですね。さっきちょっと言っちゃいましたけど、ここで新刊が一気に四作も出るという。『VSAI探偵 ヨコスカプリズンの真相』尾ノ池花菜、『魔法少女の最終決戦』菱川、『カルマ・マンダラの殺人』Kan、『殺人鬼いろは』庵字、ですね。

[尾ノ池]
あーすごい。

[菱川]
おおー。

[凛野]
これ盛り上がってますね。

[庵字]
盛り上がってますね。

[尾ノ池]
ねええ。

[菱川]
いやー、ちょっとカオスすぎましたね。ちょっといろいろありすぎて、逆に忘れてるという。

[尾ノ池]
確かに何も覚えてない。

[庵字]
この時あれでしたっけ? 最後、私と凛野さんと安条さんと尾ノ池さんと……

[凛野]
そうですね。二次会。

[尾ノ池]
あと、視葭さんもいたよね。

[庵字]
露店みたいな店に入って。

[尾ノ池]
新橋でしょ。

[凛野]
そうそう。なんか、水たまりから汲んできたみたいなビール飲みましたね。

[庵字]
(笑)

[尾ノ池]
確かに(笑)。

[菱川]
(笑)

[尾ノ池]
そうそうそう。あー、なるほど。あーはい、なんか徐々に思い出してきました。

[凛野]
安条さんが、夜行バスの時間まで暇だからお付き合い願います、みたいなことをおっしゃって。

[尾ノ池]
ああ。そうそう。ちょっと雨で。

[庵字]
ああ。そうだ。そうだ。

[菱川]
うん。

[尾ノ池]
懐かしい。あれですよね。ブースの場所がすっごい端っこだったみたいなところですよね。あ。違う?

[菱川]
いい場所だったよね。確か。

[尾ノ池]
いい場所だったの?

[凛野]
結構奥でした。

[尾ノ池]
奥ですよね。

[菱川]
そう。

[庵字]
入り口からだいぶ離れてましたよ。

[尾ノ池]
あそっかー。

[凛野]
そう、奥の壁に近かったの。

[尾ノ池]
あー、凄い頑張りましたよ。お疲れ様です。

[庵字]
頑張りましたよ。みんな頑張った。

[尾ノ池]
いえーい。

[庵字]
で、それが終わって22日に、ユーチューブ収録で『アクロイド殺し』をやりました。

[菱川]
ああ、そうそう。これなんかさ、やっぱクリスティ効果か再生数多いんだよね。

[尾ノ池]
やっぱ、クリスティですからなぁ。

[菱川]
いや、クリスティはね、再生数稼げますよ。

[尾ノ池]
それはそうだよ。

[菱川]
いや、でも本当に、やっぱり最初『十角館の殺人』上げたときに、初回ボーナスみたいなので再生数がわーってつくんですよね、最初の動画って。だから僕これ超えられないかなって思ったら、超えてますもんね。

[尾ノ池]
あ、そうなんだ。えーすご。みんなクリスティ好きね。

[菱川]
『アクロイド殺し』の再生数が637 で、『十角館の殺人』が466なんで(収録時)。

[尾ノ池]
へえー。

[庵字]
へええー、意外。

[尾ノ池]
まあでも、そんなのは関係なく、やりたいものをやるっていう思いですよ。

[菱川]
えらい。

[庵字]
で、次に、約一週間後の29日に今度はスペース読書会で『君のクイズ』をやりました。

[尾ノ池]
うわ、やりました。

[菱川]
ああ、やりましたね。いや、面白かったね。『君のクイズ』普通に面白かったね。

[庵字]
ミステリーどうのこうのじゃなくて普通に面白かった。

[菱川]
僕も文句ばっか言ってたこととか覚えてるけどさ、面白かったよ。

[尾ノ池]
面白かった。

[庵字]
ちなみにですね、うちの近所に「ママ、クリーニング小野寺よ」ありますからね。

[尾ノ池]
(笑)

[菱川]
なんだ(笑)。東北でしたっけ?

[庵字]
山形と新潟でやってるんですね。

[菱川]
あ、新潟もあるのか。

[庵字]
なので、かなり親しみを込めて読みました。
で、6月に入ってからですね、ユーチューブ収録がかなり活性化するんですね。一気に『本陣殺人事件』と、私からの「有栖川有栖おすすめ作品紹介」を同日収録するという。

[菱川]
「餅は餅屋」っていう。

[庵字]
そのコピーの意味が、ちょっとよくわかんないんですけど(笑)。

[尾ノ池]
えー(笑)。

[庵字]
『本陣殺人事件』も、私、今回この収録のために再読して、初読当時はもう全然、なんか素っ頓狂な読み方をしてたなって反省することしきりで。

[尾ノ池]
私は、これで読んだおかげで「Mystery Freaks Vol.5」のなんちゃって評論書いたんで。

[菱川]
いやいや、ちゃんとした評論でしたよ。

[庵字]
ねえ。でしたよ。

[尾ノ池]
いや、でもなんか、ちょっと笠井潔の大量死論に引っ張られた気がして、ちょっと反省して。反省というか、なんかちょっとなんか、もうちょっと書き方があった気がすると思い直しています。

[庵字]
そうですか。

[尾ノ池]
あのレベルで次も書きたいけど。えっと、次がいつになるのやら。

[庵字]
次は「Vol.6」ですからね。

[尾ノ池]
確か庵字さんまとめでしたっけ?

[庵字]
そうです、そうです。一巡するんで私がやります。

[尾ノ池]
どこで出したいとかあります?

[凛野]
大阪ぐらいですかね? 順当にいくと。

[尾ノ池]
9月。

[庵字]
いいじゃないですか。準備期間もじゅうぶんあるし。ちょっとね、「Vol.4」と「Vol.5」の間がかなりブランクが空いたのでね。次は半年ぐらいで出せれば。

[菱川]
うんうん。

[尾ノ池]
書きます。菱川さんも寄稿してくださいね。

[庵字]
あ、そう。今回「Vol.5」でね、菱川さんの皆勤が切れちゃったんで。

[尾ノ池]
ぜひぜひ。

[菱川]
なんかねー。本当だよね。忙しいを口実にしちゃいけないけどね。

[庵字]
期待してますので、よければぜひ。

[尾ノ池]
よければぜひ。

[菱川]
うん。

[庵字]
で、6月22日に、記念すべきというか、「ミステリキシビジョン第一回選考会」を開催しました。この場に視葭さんがいないのが残念なんですけど。

[菱川]
長い一日だったなぁ。長い一日でしたね。

[庵字]
長い一日でしたね。

[尾ノ池]
お疲れ様です。

[庵字]
ちょっと。まあいろいろとね。作者の意図を読み取れなかったりして。反省点もあったんですけども。

[菱川]
うん。

[庵字]
まあまあご勘弁願いたいということで。

[菱川]
本当ですね。いろいろ。まあ。ただもう、全部文字起こしに残ってるんで、否が応でも思い出させられますけどね。ケバ取り(音声を文字起こしする際、相槌や言い淀みets.の意味を持たない言葉を削除する作業のこと)しないからね、あの選考会は。ほんとに。

[庵字]
文句があれば言ってください。

[菱川]
そう。

[庵字]
で、6月23日に、凛野さんの応募作がメフィスト座談会で取り上げられるという快挙を成し遂げました。

[尾ノ池]
『金字塔』でしたっけ。

[凛野]
そうですね。

[庵字]
いや、これは素晴らしいことです。

[凛野]
恐縮です。でもなんかこの間ね、メフィスト賞が一気に五作出たんですよ。

[庵字]
そうらしいですね。

[尾ノ池]
ねー。

[凛野]
最新の座談会で、次々回から大きく要項が変わるみたいなことも書いてありましたね。

[庵字]
あ、そうなんですか。

[菱川]
一人一作になるみたいなやつですね。一人一作しか出すな、みたいな。

[尾ノ池]
へええー。

[凛野]
その直前のこのタイミングに一気に五作。過去に一回の座談会でこんなに受賞作品が出たことはないので。

[尾ノ池]
あ、そうなんだ。

[凛野]
まあ驚きですよね。

[庵字]
凛野さんは、当然またチャレンジはされるんですよね。

[凛野]
どうでしょうね。まあ、タイミングですよ。

[庵字]
で、7月3日に、スペース読書会で『リストランテ・ヴァンピーリ』という作品をやりまして。

[菱川]
今回の『殺し屋の営業術』読みながら頭に何回かよぎりましたけどね。僕は。

[庵字]
本当ですか? 私はすっかり忘れてました。この作品。ミステリかミステリじゃないか論争みたいなね

[菱川]
うん。

[尾ノ池]
いまだに積読してる。これは盛り上がったんですか? 私いなくて。

[菱川]
いや、あれも僕がひたすら悪者になって終わりましたね。

[尾ノ池]
(笑)

[庵字]
このあたりからですよ。『謎パン』の再評価が始まったのは。

[尾ノ池]
再評価(笑)。

[菱川]
そうそう、そういや、『謎パン』はわりと面白かったんじゃないか? みたいな趣旨のこと、言った記憶あるな。

[尾ノ池]
おもろい(笑)。大賞ですからね。『謎パン』はね、大賞ですから。

[庵字]
ねえ。

[菱川]
いや、でもね、『リストランテ・ヴァンピーリ』もね。あれですからね。

[尾ノ池]
あ、そっか。「新潮ミステリー大賞」。

[菱川]
そうそう。

[庵字]
我々にとっては因縁深い賞ですけどね。

[菱川]
うん。

[凛野]
これ、菱川さんの表現の仕方がすごい好きでした。「吸血鬼ってものをバカにしてるんじゃないかな」って、おっしゃってましたけど。

[菱川]
ごめんなさい(笑)。いや、僕はそう思ってました。はい。生物としてリプロダクションの観点が欠けているのが気になって。

[凛野]
真似したい表現でしたね。

[尾ノ池]
凛野さんは読んだんですか?

[凛野]
まだ読めてないです。

[尾ノ池]
ああ。

[凛野]
『謎パン』は読みましたよ。

[尾ノ池]
(笑)

[菱川]
(笑)

[尾ノ池]
いいねー。

[凛野]
なんかほら、何作も書いてるじゃないですか、皆さんも今まで。で、これからも書いていくじゃないですか。でも、「人生で一作しか長編を書いちゃいけない」っていう制限を、もし課されたとしたら、考えに考えた末、その一作ってやっぱ『謎パン』みたいなのを書きたいですよね。

[尾ノ池]
(笑)

[菱川]
(笑)

[庵字]
(笑)

[菱川]
じゃあ、究極形なんだ。やっぱり。

[凛野]
自分がいくつになっても、子供とか孫とか、あるいは、自分にはいなかったとしても、なんか親戚の子供たちとか。あと職場の人とか。誰にでも胸を張って渡せる内容っていうか。いいですよね、ああいうのはね。

[尾ノ池]
(笑)

[庵字]
そうかー。

[凛野]
「小説書いたことあるんですよ、実は」って言って差し出すにあたって、何の衒いも抱えなくていいっちゅうか、気持ちいい作品でしたよ。

[尾ノ池]
そ、そうか。確かに。

[庵字]
その視点はなかったなぁ。

[菱川]
やっぱいい作品だったんだな。

[尾ノ池]
再評価(笑)。

[凛野]
そう思いますよ。なんでしょうね。おそらく私より、まあ年齢で言うと年下の方なんだと思うんですけど、作者の方。

[菱川]
うん。

[凛野]
あの、先に大人になった同級生を見てるみたいな。そんな気分でしたね。

[尾ノ池]
(笑)

[菱川]
(笑)

[庵字]
(笑)

[凛野]
この社会で人間として生活しているなかで、自然と、ああいう優しいかたちの小説を著してね。リレーションを感じました。

[尾ノ池]
この上なくいい表現な気がします。

[菱川]
この上もなくいい表現なんだけど、それを聞きながら、なんか怒りがふつふつとなんか蘇ってきたのが不思議(笑)。

[凛野]
(笑)

[庵字]
深いなぁ(笑)。

[菱川]
まあまあまあ。あの、忘れましょう。はい。

[庵字]
まあまあまあ。

[尾ノ池]
まあまあ。

[庵字]
で、7月11日に、記念すべき第二回合宿会をやりまして。皆さんにね、新潟に来ていただいて。

[尾ノ池]
うん。

[菱川]
ね。いい場所をね、とっていただいて。本当よかったです。

[庵字]
ありがとうございました。

[尾ノ池]
そこで。みんなでなんだっけ? 謎解きゲームやって。

[凛野]
こういうのを二年連続で、ちゃんとやったっていうのはすごいことですよね。社会人サークルというか、皆さん、それぞれスケジュールあるなか二年連続。

[尾ノ池]
確かに確かに。

[菱川]
うんうん。

[庵字]
はいはい

[凛野]
毎回それぞれ良さがあるんで。別に上とか下とかじゃないですけど。やっぱパワーアップしてますよね。(昨年は)あの尾ノ池さんのご実家に甘えるかたちになりましたけれども、言ってしまえば身内のところだったわけで、今回はね、外部で手配してっていうところでも。

[尾ノ池]
でも相変わらず庵字さんの車だったけどね。

[菱川]
そう、あのオレンジの車に。あ、でも僕も今年中に……じゃない。来年免許取るので。

[尾ノ池]
あ。本当に。

[菱川]
はい、あの皆さんもあの死にたければ全然。はい、運転しますよ。今、仮免は持ってるので。仮免は、はい。

[尾ノ池]
おおー。

[庵字]
お。すごい。

[菱川]
仮免から先に進めないんですけど。はい。

[庵字]
それは、時間がなくて的な話ですか。

[菱川]
そうそう、まあ、そうとも言います。そうだと思います。

[庵字]
やらないと忘れちゃいますよ。

[菱川]
いや、もう超忘れてますよ。本当に。

[庵字]
私も免許取るとき、一回すごい間を空けちゃって、忘れて落ちたことありましたもん。

[菱川]
(笑)いや、庵字さんで落ちたなら絶対落ちるな。いやー、もう超忘れてますよ。

[尾ノ池]
私、試験官めっちゃおだてて受かったことある。

[菱川]
いや、その能力ないから普通の人さ。

[尾ノ池]
すっごいゴマすってよ。パパーンみたいな。

[庵字]
今の試験官って、すごい優しいでしょう。

[尾ノ池]
優しいです。

[凛野]
ところによるでしょう。

[尾ノ池]
え、優しいじゃないの。

[菱川]
うん。

[庵字]
私の頃なんてもう鬼教官しかいなかったですよ。

[菱川]
そうなの。

[凛野]
鬼とか以前に、あの仕事って、尋常な性格を保ったままでは務まらないですよね。

[菱川]
繰り返しだからってこと? 同じことの。

[凛野]
いや。免許取ってもない人、とんでもない運転する人の助手席に乗るわけでしょ。結構命が危険だし、人の命を取ってしまうかもしれないような、要は事故を起こしてしまうような環境。すごい気張ってると思いますよ。毎日毎日。

[庵字]
確かに。

[菱川]
うんうん。

[尾ノ池]
確かに。

[凛野]
車道出ていくじゃないですか、仮免の後。

[庵字]
路上教習。

[凛野]
そうそう、路上教習。あれですね、本当にできないと思うな。まともな性格では。

[尾ノ池]
確かに。私もめっちゃ急ブレーキ踏まれたことある。

[庵字]
菱川さん、路上はまだなんですね?

[菱川]
いや、路上まだですね。怖すぎて出れてないですね。

[凛野]
東京の自動車学校に通ってるってことですよね?

[菱川]
はい。一番難しいらしいですよ。全国で一番難しいと言われている学校に。

[庵字]
東京で路上教習って想像つかないんだけど。

[菱川]
近辺に、日本で一番事故の多い交差点がありますからね。

[凛野]
路上教習が都内って嫌ですね。

[尾ノ池]
確かに、危ない怖いし。

[庵字]
絶対危ない。

[菱川]
怖いですよ。めちゃくちゃ嫌ですよ。走りたくないですよ。まあ、ただ、ちょっと期限があるので、取らなきゃいけないんですけど。

[尾ノ池]
確かに確かに、お金が無駄になっちゃうから。

[庵字]
失効しちゃいますからね。

[凛野]
あと都内ね、自転車とループと、あと歩行者にも気配んなきゃだから。

[尾ノ池]
確かに狭いし坂多いし。

[菱川]
あ、そう。ループありますね。

[凛野]
あとね。ほら、あの路駐。路方に駐めてるような車とか、トラックがすごい多くて。それが大変ですよね。

[庵字]
東京は首都高が超怖かったですよ。

[尾ノ池]
首都高はねー。

[庵字]
田舎の高速道路と全然違うじゃないですか。

[尾ノ池]
首都高、マリオカートですからね。

[庵字]
そうそう。道は狭いわ、カーブは急だわ、なぜか高速道路なのに信号はあるわ。なんだこりゃと思いました。

[凛野]
いや、首都高は乗っちゃえば気は楽ですけど。

[尾ノ池]
えっ、出口難しくないですか? どれどれどれ? みたいなのありません?

[庵字]
出口が右にあったりするとかするじゃないですか。

[凛野]
ああ、それはそうですね。とか、方向によっては結構手前から計画的に車線変更していかないと間に合わなかったりね。それはありますけど。

[庵字]
もうカーナビがなかったら一生迷ってたかも。

[尾ノ池]
あとなんか常に渋滞するからイライラしちゃう。と、まあストレス耐性が試されるわけですが。頑張ってください菱川さん。

[庵字]
頑張ってください。

[菱川]
ありがとうございます。

[凛野]
来年の合宿地って何か話したんでしたっけ?

[菱川]
僕が、希望を言うなら遠野でやりたい、みたいな趣旨のことを言いましたけど、まぁちょっとさすがに無謀なので。

[尾ノ池]
どこどこ? 遠野?。

[菱川]
岩手。岩手。

[尾ノ池]
遠野って「遠野物語」の遠野?

[菱川]
そうそうそう。

[尾ノ池]
えー。なんでそんなとこでやるの。

[菱川]
いや、それはやっぱり、謎、ミステリーじゃないですか、深い意味での。まあ、フィードワーク兼ねたいっていう趣旨なんでしょうね。ただ、別にフィールドワークなくても僕はいくつか企画考えてるんで、全然どこでも楽しくできると思います。

[庵字]
車で行けるとこなら私出しますんで。もう運転できる人間が三人になるわけですから、かなり楽になりますよ。

[菱川]
えっ。僕も勘定入れてるのか。

[尾ノ池]
三人……あ、凛野さんってこと。

[凛野]
私は休日は運転してますよ。

[尾ノ池]
マジで。すごい。

[菱川]
ああ。すごい。

[尾ノ池]
えー。どっか行きたいなぁ。長野とか。

[凛野]
あと、来年じゃないだろうけれども、いつか沖縄をって話は出てますね。

[庵字]
ありましたね。

[尾ノ池]
沖縄は常に行きたい。常に行きたい。

[菱川]
沖縄ね。

[尾ノ池]
じゃあ沖縄でいいですよ。じゃあ、とか言って(笑)沖縄。沖縄がいい。

[凛野]
まあ費用もね、ありますけど。

[庵字]
費用とね。時間がね、どうなるか。

[凛野]
そうそう、ほら、移動で行き帰りは一日ずつ潰れちゃうわけだから。今までの時間を現地で確保しようとしたら、四泊五日とかになっちゃう。

[尾ノ池]
現地集合現地解散(笑)。そうか、えー、でもなんかわかんないですけど、長野とか奥多摩とか。

[菱川]
まあ、それもそれで面白いかもね。遠野みたいなもんだよね、長野とか奥多摩とか群馬とか。

[尾ノ池]
(笑)

[凛野]
あと、やっぱ島もいいと思うんですよね。フェリーで行くような。

[菱川]
それマジミステリじゃん。それミステリじゃないですか。

[凛野]
だって、例えばそう、『メビウス館』とかもそうだったけど、自身が書くときにもさ、フェリーの感じとか描写するのに、自分の体験があった方がいいんで。

[尾ノ池]
確かに。

[庵字]
肌感覚として味わうと違いますよね。

[菱川]
ああー。

[凛野]
私、割と島行ってますけど。でもまあ何度行ってもいいんでね。

[尾ノ池]
佐渡島とか伊豆大島とか。

[凛野]
佐渡行きましたね。この間。

[尾ノ池]
えっ、いいなぁ。

[菱川]
みんな佐渡行ってる。ちなみに、東京から行きやすいのは、やっぱ東京都に属してる島々なんだよね。

[尾ノ池]
伊豆大島じゃないですか。

[菱川]
とか。でも他にもいろいろあるよね多分。わかんないけど。

[尾ノ池]
八丈島も行ったけどめっちゃ良かったですよ。

[凛野]
へえー。

[菱川]
へええー。

[尾ノ池]
でもあれは飛行機がマストなんで。

[菱川]
フェリーで行かないと意味ないもんね。

[庵字]
意味ないですね。

[尾ノ池]
伊豆大島の夜行汽船はすごい面白いです。一泊して、船で。

[庵字]
船の中で。

[菱川]
船泊まるんだ。それはミステリアスだね。

[尾ノ池]
そう、個室で乗客の誰かが殺された、みたいな。

[菱川]
オリエント急行みたいな話ですね。

[庵字]
いいですね。

[凛野]
もう、沖縄にくっつけてもいいのかもしれないですけどね、島は。

[尾ノ池]
うーん。確かに。ちょっと早めに企画して、早めに休日を確保し。

[凛野]
来年はじゃあ、遠野、長野あたりが第一。

[菱川]
なんかでも。あれですよね? 日にちって前回も前々回も、だいたい海の日近辺でまとまってるじゃないですか。だから、早めに飛行機とか取っちゃったら沖縄とかも全然安く行けちゃいますよね。宿とか。

[凛野]
そうですね。

[尾ノ池]
うん。

[菱川]
日程結構固まってるんで。割と安く行けちゃうかもしれない。

[庵字]
また今度詰めて話をするみたいな。

[菱川]
やりましょう。

[尾ノ池]
やりましょう。

[庵字]
それじゃあ、イベントの振り返りに戻りまして、7月17日に我々、『ホワイト・ジャズ』に挑戦しまして……。

[菱川]
で見事、あの、敗れまして、はい。

[尾ノ池]
(笑)

[菱川]
散りました。敗れて散りました(笑)。

[尾ノ池]
もう樹さんにおんぶに抱っこ回という。一問一答。

[菱川]
でも、本当に今年あったこと何も覚えてないですけど、『ホワイト・ジャズ』と向き合ってた時間はよく覚えてますよ。

[庵字]
(笑)

[尾ノ池]
確かに(笑)なんか大変。大変というか、すごい読書体験だったというか。

[菱川]
死ぬほど長時間ちょっと向き合ってたんで、よく覚えてます。僕はあれは。

[庵字]
だけど、達成感がありましたよ。読んだ後には。

[尾ノ池]
ありました。文庫本で600ページぐらい。次は、『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』。これも樹さんの解説付きでございますので。お楽しみにっていうことで。年に一回は樹さん解説会をやりたいな、と思っております。お願いします。

[庵字]
で、8月に入ってですね、ちょっと大変なことがありまして。なんと菱川さんのXアカウントが乗っ取られてしまうという。

[菱川]
あー、それ8月なんだ。もう全然先月ぐらいだと思ってたわ。

[尾ノ池]
なんか最近な気がしますね。

[菱川]
いや、あれ? なんであそこに乗っ取られたのかなっていうの不思議なんですけど。僕、ACミラン好きじゃないですか。サッカーの。

[庵字]
はい。

[菱川]
ACミランの、ジュゼッペメアッツァっていうホームスタジアムがあるんですけど。あそこのスタジアムの広告にある会社なんですよ。あの「云々体育」みたいなのって。だから結構多分それなりに大きいというか、なんていうか。割とちゃんとした企業に乗っ取られてるんですよね(笑)。

[庵字]
そんなことあるんですか?

[菱川]
そうそう、ただ、やっぱACミランの試合見てたせいで、あそこに乗っ取られたのかな?とか、なんか。ちょっといろいろ考えてんですけど。よくわかんないです。

[庵字]
もう完全にあのアカウントは手放したというか。

[菱川]
どうしようもなんないですもん。そうそう。ツイッターの上に言っても。

[尾ノ池]
もったいなかったですよね。2000フォロワーぐらい行ってたのにね。

[菱川]
いや、そうなんですよ。なので、だいぶいじけて、もうツイッターやる気はないという。

[庵字]
じゃあ今後は個人アカウントは取得しないと。

[菱川]
そうですね。作れないですよね。今からね。あ、いや、もちろん何かしらの転機があればあれですけど。

[庵字]
まあその期待はしていますので。
で、8月12日にですね。またユーチューブ収録が活性化してきて、「バカミスの世界」という企画ものをやりまして。

[尾ノ池]
やりましたなぁ。

[菱川]
そう。いやもう、これはね、客観的に見て、要は知らない人でも見て面白いし。非常に魅力的だと思います。

[尾ノ池]
面白かった。しかもね、やっぱ奥深かった、話が。やっぱミステリー知らないと、何がバカで何がバカじゃないかとか、面白さ、その滑稽さみたいなのがわかんない。その感度が育ってないとっていう話をして、バカミス奥深いわ。

[庵字]
それ、私も尾ノ上さんの話を聞いたら思い出したっていうか。私もノックスの「密室の行者」なんて、初めて読んだときはもう、すごい超本格だと思って読んでましたもん。

[尾ノ池]
(笑)

[庵字]
でもよくよく、いろいろ読書の経験値を重ねてレベルが上がっていくと、もしかしたらあれ、バカミスだったんじゃね? って思い返していく。

[菱川]
いや、僕はね、『斜め屋敷』は全然バカミスだと思って読んでなかったですね。

[庵字]
私もあれ、最初読んだときは超感動しましたもん。

[尾ノ池]
あ。ちなみにあの、ズーム読書会。来年の2月は『斜め屋敷の犯罪』にする予定でございますので。よろしく。

[菱川]
あ、そうなんだ。へー。みんな語れるんじゃない? というか、もうすでになんかどっかで語った気がするけど。語れます。とりあえずフランス行きたいですね。「シュヴァルの理想宮」。

[庵字]
ああ、変な建築物ってやつですね。

[菱川]
そう。

[庵字]
今回の企画、個人的に、天城一の「高天原の犯罪」を紹介できたのがね、すごく嬉しかったんですよ。

[菱川]
すごい。なんとかの犯罪なんてね。『斜め屋敷の犯罪』しか分かんないですよね、それこそ(笑)。

[庵字]
(笑)知る人ぞ知る傑作バカミスをこういう機会に。この企画を尾ノ池さんからもらったときに、これ絶対入れるぞと思って用意してたんで。個人的にすごい思い入れの深い回になりました。

[尾ノ池]
ありがとうございます。

[庵字]
その数日後に、「びっくり動機ミステリ」というのを撮ってるんですね。いつものメンバーで。

[尾ノ池]
ありましたね。そんなのね。

[庵字]
この辺からね。もう本当ユーチューブ収録もこなれてきたっていうか。最初はすごい緊張してましたけど。

[菱川]
緊張してたんですか?

[庵字]
うん。

[尾ノ池]
でも、この辺から菱川の兄貴が離脱を始める(笑)。

[菱川]
いや、あのね、まあまあやむを得ないよ。

[尾ノ池]
まあ、そうだと思います。

[菱川]
ちょっとあの、今日もギリギリアウトみたいな感じで出てましたけど。

[庵字]
大丈夫なんですか?

[菱川]
やばいでしょ? めっちゃ赤ちゃん泣いてましたよね。大丈夫だった?(この直前に行ったスペース読書会のこと))

[尾ノ池]
泣いてた。

[庵字]
泣いてましたよ。

[菱川]
やっぱ全部聞こえますもんね。

[尾ノ池]
心配でした。

[庵字]
でも本当もうね、家庭優先でやってください。

[菱川]
なんかDV受けてるみたいな泣き方するんですよ。ちょっと放置してるだけで。
[庵字]
ちょっと隣人に聞かれたらまずいみたいな。

[菱川]
そうそう、常に抱っこしてないと、DV受けてるみたいな泣き方するんで。

[庵字]
8月24日に「文学フリマ札幌10」に参加しました。

[尾ノ池]
おおーー。

[庵字]
去年はね、菱川さんのワンオペで行ってもらったんで。

[菱川]
あー懐かしいですね。

[庵字]
今回は、私と尾ノ池さんと視脚さんで。

[尾ノ池]
我が故郷札幌でございます。もう札幌が一番優しいよ。

[庵字]
札幌はよかったですね。そうですね。優しかったし。

[尾ノ池]
優しかった。本当に皆さん素敵でした。

[庵字]
街も綺麗で活気があって。

[尾ノ池]
ご飯も美味いし。

[庵字]
そう、ご飯も美味いし。みんな美味しかった。

[尾ノ池]
いやー、札幌が一番ですね。正直。

[庵字]
本当によかった。

[菱川]
ちなみに、うちの息子もね。まあ結構いろんなとこ連れ回してますけど、どこ楽しかったっていうと札幌って答えます。

[庵字]
おおおー。

[尾ノ池]
やっぱりそうですね。

[庵字]
さすが札幌。ちょっと来年も行きましょう。

[尾ノ池]
ねえ。本当申し込んでいただいてありがとうございます。

[凛野]
時期的にこれ、文フリ札幌に合宿くっつけるとかもありかもしれないですね。

[尾ノ池]
ああー。

[菱川]
おー。

[庵字]
ありですね。

[凛野]
札幌美味しいものたくさんあるし。連泊した方がいい気もする。

[尾ノ池]
確かに。

[庵字]
レンタカー借りれば結構行動範囲も広がる。

[尾ノ池]
確かに。でも疲れちゃうからな。あとね、札幌はね、ごめんなさい、文句なんですけど、ホテルがね、取れないし、高い。

[庵字]
高い。

[尾ノ池]
札幌が一番高い。宿泊代は。

[庵字]
私も色々な土地に行ったけど、札幌が一番高かった、宿泊代。

[尾ノ池]
だって。ネカフェ常駐者尾ノ池が、どのネカフェも全部個室埋まってて。オープンスペースで寝るっていう。

[庵字]
よくやりましたね。あれ、だって前日にバーで飲んだ後でしょ。

[尾ノ池]
いや、そうなんですよ。だからもう札幌の街を徘徊して、行き場がなく。本当、ネカフェもホテルも多分めっちゃ埋まってるんで。ちょっと合宿となると。

[庵字]
もう前々から用意していかないと。

[尾ノ池]
前から用意するか、場所を小樽とか、ちょっと札幌から外すとか。

[菱川]
だいぶ外してる(笑)。

[尾ノ池]
当たるかはちょっとわかんないんですが。まあ、ちょっと考えましょう。

[庵字]
8月25日に、凛野さんの応募作が「このミス大賞」最終選考に残りました。

[尾ノ池]
おおーー。

[菱川]
おおおー。

[尾ノ池]
着々と近づいている。

[菱川]
いやって普通にすごいでしょうね。一年でね。

[庵字]
本当にすごいですよ。

[尾ノ池]
すごすぎる。本当だよ。

[凛野]
まあ無職でしたからね。

[菱川]
いやいやいや、あの。

[庵字]
いやいやいや。

[尾ノ池]
いやいやいや、関係ない。関係ない。

[菱川]
いやー本当ですよ。無職周りにたくさんいますけど、何も爪痕残してないですよ。

[尾ノ池]
(笑)

[庵字]
(笑)

[尾ノ池]
これ『桜野美海子と天国と地獄』でしたっけ?

[凛野]
そんな感じのやつです。

[尾ノ池]
どっかで読めるようにこれからなるんですか?

[凛野]
はい、ゆくゆくは。ネットにあげると思いますよ。

[庵字]
だってまだ「文庫隠し玉」があるんじゃないんですか?

[尾ノ池]
あそっか。そっか。そっか。そっか。

[凛野]
いや、わかんない。ないでしょう。

[庵字]
あってほしい。

[尾ノ池]
あってほしいけど、早く読みたい。うん。

[庵字]
ジレンマよ。

[凛野]
こればっかりは、なんていうか自分でコントロールできることでもないので。

[尾ノ池]
そうですね。

[凛野]
話をいただけたらって感じですね。

[尾ノ池]
祈ります。

[庵字]
全然関係ないんですけど、凛野さんのあの今度出す『見栄えさかな』。

[凛野]
あ。はい。

[庵字]
あれって、どこか公募に出したやつですか?

[凛野]
出してないですね結局。出そうと思ったんですけども、なんか向いてないなと思って。

[庵字]
えー。私、途中まで読みましたけどいいですね。あれ。

[凛野]
はい、あ、そうですか。ありがとうございます。

[庵字]
ちょっと今までの凛野作品をベースにしつつ、別の味が加わってるみたいな感じで。

[尾ノ池]
えー。

[庵字]
読みやすいし。

[凛野]
ああ嬉しいですね。そう言っていただけると。

[庵字]
キャラクターも、なんだこいつ? って思わなくもないけど。

[凛野]
(笑)

[庵字]
すごい魅力的だし。皆さんまだ読んでないですかね?

[尾ノ池]
ごめんなさい。私まだ。

[菱川]
ちょっとそうですね。読めてないですね。

[庵字]
あ、本当ですか。じゃああんまり言わない方がいいですね。

[尾ノ池]
Kanさんの読んでるわ。

[凛野]
いや、いいですよ。五年後ぐらいで。

[菱川]
(笑)

[尾ノ池]
(笑)

[庵字]
あの、まあもうちょっとネタバレに抵触しない感じで言いますけど、私、バスタブの子がすごい好きで。

[凛野]
ああ、そうですか。嬉しいですね。

[庵字]
ああいうね、なんていうの。発想というか、キャラクターの作り方ってすごいなぁと思って。

[凛野]
恐縮です。

[庵字]
面白いし、まだちょっと四話の途中……三話だったかな? バスタブの子が出てくるのは。そこまで読んだんですよ。

[凛野]
バスタブが三つ目かな? 夏休み入ってって感じですよね。きっと。で夏休みまだ明ける前って感じですよね。

[庵字]
はい。はいはい。

[凛野]
なるほど。いや、ありがとうございます。嬉しいです。

[庵字]
その前の二つのね。事件もすごい。トリックもミステリーとしての骨格もあるし。ちょっと今までの凛野作品と違うなっていう。

[尾ノ池]
へええー。

[庵字]
みんな読んでください。

[凛野]
ありがとうございます。

[庵字]
1月18日の「文学フリマ京都10」で、皆さん買ってください。

[尾ノ池]
読みます。楽しみ。

[菱川]
読みます。

[庵字]
次に、9月16日にですね。「倒叙ミステリの世界 刑事コロンボvs.古畑任三郎」のユーチューブ収録をしました。

[尾ノ池]
これ面白かったですね。

[庵字]
これも結構再生数稼いでますよね。

[菱川]
これね、人気なんですよ。再生数も稼いでるし、結構チャンネル登録者数も稼いでる。

[尾ノ池]
やっぱね、コロンボは強い。コロンボ強い。

[庵字]
コロンボは、もうみんな大好き。空条承太郎(漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第三部の主人公)も好きですからね。

[尾ノ池]
だって。私の好きな声優もコロンボの話してたもん。中村悠一っていうんですけど。

[凛野]
古畑も強いんじゃないんですか?

[尾ノ池]
古畑も強い。でもやっぱ古畑が強いのは、コロンボの人気あってこそ。

[庵字]
そうそうそう、もうコロンボあっての古畑だと思うんでね。

[凛野]
うんうん。

[尾ノ池]
いやほんと、コロンボ早く見よって思ってます。これ見ないやつのフラグかもしれないですけど(笑)。樹さん、ありがとうございました。

[庵字]
ありがとうございました。本当ね、樹さんにはユーチューブで毎回来てもらって。

[尾ノ池]
本当にお忙しいのに。

[庵字]
これからもよろしくお願いします。

[尾ノ池]
よろしくお願いします。

[庵字]
で、9月14日には「文学フリマ大阪13」に出店しました。

[尾ノ池]
お疲れ様でした。

[庵字]
尾ノ池さんが所用で急遽来られなくなっちゃった。

[尾ノ池]
すいません。

[庵字]
私と凛野さんと、関西圏ということで、安条さん。あと奥田さんにも来てもらって、やりました。

[尾ノ池]
でも大阪の東京化が止まらないっていう話でしょ。

[庵字]
いや、万博もあったからですよ。きっとあれ。すごかったですね。

[凛野]
それでも大阪は私、のびのびできましたけどね。

[尾ノ池]
本当ですか?

[庵字]
この大阪で、凛野さんの新作『マイス・メガロマニアック』上下巻が出ました。

[尾ノ池]
おめでとうございます。

[凛野]
ありがとうございます。

[庵字]
ありがとうございました。感動しました。

[尾ノ池]
ねー。本当よかったです。

[庵字]
よかったです。読んでほしい、みんなに。

[凛野]
ありがとうございます。ミス研内でこんなに褒めていただけると思ってなかったんで嬉しい誤算ですね。

[尾ノ池]
しかもこれ、冬の東京(文学フリマ東京41)でも、多分一番売れてたし。

[庵字]
完売しましたもんね。横で見てましたけど。
で、そのもう二日後だったんですね。ユーチューブ用に『ロートレック荘事件』を撮りまして。

[尾ノ池]
本当お疲れ様でした。いや、でも『ロートレック荘』も面白かったー。

[庵字]
面白かったですね。これも。

[尾ノ池]
『アクロイド』読んでから読んでよかったです。これは。

[庵字]
確かに。

[尾ノ池]
で、この撮影の時に来てくれた爽やかな青年が、東京の文フリに来てくれて。菱川さんが、なんか「取り込め」みたいな謎のことをおっしゃってたんですよ(笑)。

[菱川]
言った(笑)。

[庵字]
そういうところから知ってもらえるってのも嬉しいですよね。
で、その二日後ですね。『ギリシャ棺の謎』。これもユーチューブ収録で。

[尾ノ池]
これも面白かったね。

[庵字]
これはちょっと盛り上がりましたね。

[尾ノ池]
盛り上がりましたね。やっぱりね。

[庵字]
人もいっぱい来てくれたし。

[尾ノ池]
そうそう。

[庵字]
これもかなり昔に読んだきりだったんですけれど、当時は全然もう、この作品の真髄というか面白がり方を全然理解しないまま読んでたなと思って、今回読んで、かなりいいなぁと、すごいなと思いましたね。

[尾ノ池]
面白かったです。次は『エジプト十字架』ですよね。どこかでやりたい。

[庵字]
で、次が、10月5日に「文学フリマ福岡11」に行きました。いやー、これもよかったですね。

[尾ノ池]
ご飯が美味しかった。

[凛野]
福岡はいつもいいですね。もつ鍋のおかげだと思いますけど。

[庵字]
いいですよね。

[尾ノ池]
そう。プリモツ。

[菱川]
美味しいよね。ガストでも食べてる。ガストでも美味しい。

[尾ノ池]
(笑)

[凛野]
菱川さん、文フリ福岡は(新生ミステリ研究会が参加した)二回とも……。

[菱川]
いや、僕、文フリ福岡は行ったことないですね。

[凛野]
ですよね。

[菱川]
あの、それ以外でも、仕事で一回行ったことあるだけなんですけど。本当は僕も福岡の大ファンなんで行きたいんですけど。ちょっとタイミングが合えばって感じですかね。

[凛野]
来年こそ。

[庵字]
福岡で私、個人的にはですね、樹さんに案内してもらった「牧のうどん」っていうのが美味しくって。

[菱川]
柔らかいうどん。

[庵字]
そう、柔らかいうどん。あれもみんな食べてほしい。

[尾ノ池]
食べたい。

[庵字]
もつ鍋も美味しかったけど、牧のうどんもすごく美味しくて。これなんかね、鮮度を保つために福岡県内でしか展開しないお店らしいんで。

[菱川]
ええー。

[庵字]
本当現地に行かないとですよ。

[樹]
福岡の西の方に本店があるんですけど、そこから車で高速使って一時間半でいけるところにしか店を出していないんですよ。スープだけセントラル式キッチンだから。

[尾ノ池]
へー食べたい。

[庵字]
博多駅にもあるんですよね。近くのバスターミナルに。

[樹]
そうです。博多駅のバスターミナルの地下にあります。ただ、若干他より高いですね。百円ぐらい高いかな? 他の店より。

[凛野]
でも、ガソリン代と変わんないぐらいじゃないですか?

[尾ノ池]
確かに(笑)。

[樹]
あ、でも空港の横にもあって、そこでは普通の値段なんですよね。

[庵字]
そうなんですか。福岡は空港が博多駅と近いからいいですよね。

[樹]
ああ。そうですね。

[尾ノ池]
近い。本当にありがたい。

[凛野]
あれ、めちゃくちゃいいですね。

[尾ノ池]
いや、でも本当、福岡の文フリは会場も広いし奇麗だし。

[庵字]
なんかこう、すごいバランスいいですよね、福岡。

[尾ノ池]
いいですね。ぜひ、行ってない人には行ってほしいです。

[凛野]
本当。気分いいですよ。福岡は。

[尾ノ池]
あ、いや、でも札幌をね、体験しちゃうと、やっぱ札幌には勝てない。

[凛野]
あ。そうですか。福岡、会場(博多国際展示場)が変わんないんだったら、福岡周辺でホテル取って、そっから歩いていける会場でもあるじゃないですか。

[尾ノ池]
まあ確かに立地の良さはそうかもですね。いや、でも人の良さは札幌がダントツだと思います。みんな優しい。みんな止まるし、みんな喋るし。

[凛野]
へええー。

[庵字]
みんな無料配布受け取ってくれるし。

[凛野]
そうなんですね。

[尾ノ池]
本当によかった。

[凛野]
そんな違いますか?

[尾ノ池]
ねー。

[庵字]
違いますよね。

[尾ノ池]
博多、福岡の人も優しいけど、なんか札幌はダンチでしたね。たまたまかもですけど、まあぜひちょっと体験して比べていただければ。

[庵字]
で、その流れじゃないんですけど。ほんと偶然なんですけど。福岡の後に読書会で『点と線』をやりまして。博多が舞台の『点と線』を福岡の文フリの直後にやるっていうね。

[尾ノ池]
やりましたね。

[庵字]
私、作中に出てきた香椎駅と、事件現場になった海岸も行きましたもん。観光名所にしてるんですよ。『点と線』の舞台だって。素晴らしかった。

[尾ノ池]
コラムにあげてくださって。

[庵字]
松本清張、日本人で知らない人いないんじゃないかっていう。

[菱川]
これ再生数すごいですよ。

[尾ノ池]
やっぱ清張は強いよ。面白かったしね。社会派で有名な松本清張の「本格」を見たっていう。ちゃんと本格ミステリでした。

[庵字]
トリックもあったし。

[尾ノ池]
そうそうそう。

[庵字]
で、19日に「ミステリエキシビション」の第二回選考回を行いました。

[尾ノ池]
お疲れ様でした。

[庵字]
応募作が第一回に比べて少なかったんだけど、濃密な議論ができたんじゃないかなと思っています。

[菱川]
まあ、少ないからこそ長く話していいから。全部喋ったね。まあそれも一字一句逃さずケバ取りされずに上がってるから。

[尾ノ池]
ちょっと怖くてちょっとまだ見れてなくて。

[庵字]
え、まだ読んでないんですか?

[尾ノ池]
ちょっと怖い。

[凛野]
私見ました。

[庵字]
あー本当ですか。

[尾ノ池]
本当ですか? いやー。

[凛野]
漫才台本を模したやつがあったでしょ。あれに関しては、あの、なんちゅうか。私は菱川さん、庵字さんの評価とは逆でしたけど。

[菱川]
おおー。

[尾ノ池]
うーん。

[庵字]
うーん。

[凛野]
あれはミステリーとか小説だからまあ、わかりますけども。漫才台本としては成り立ってないなっていう。

[菱川]
おお。さすが。

[尾ノ池]
あそこも。

[凛野]
あの。だから(菱川さん、庵字さんの評価軸とは)逆だなって思いました。

[尾ノ池]
お笑い芸人としての評が、なるほど。

[凛野]
もしかしたら庵字さんか菱川さんか、まあ、ここにいる方の作品かもしれないけど。

[庵字]
興味深い。

[尾ノ池]
いや、多分あれ庵字さんの作品?

[凛野]
庵字さんですか?

[尾ノ池]
私は庵字さんだと思ってます。

[庵字]
いちおう作者名は公表しないっていうコンセプトでやってますんで。

[尾ノ池]
そうそう。

[菱川]
へえ、そうなんだ。じゃあ本物の(漫才の)台本はもっと、なんていうですかね? 形とか。整いすぎているって感じですかね?

[尾ノ池]
上品。

[凛野]
漫才として読み上げたら、テンポの部分で漫才にならないと思いますよ。

[庵字]
テキストで読むからギリ読めるみたいな感じなんですかね?

[凛野]
そうですね。だから漫才の形式を取った小説でしかなくって。そうした時にどこまで求めるかですけれども。まあ、漫才ってもちろん、台本があんまり良くなくても、技術というか、その人のキャラクターであったりだとか、ステージングで、いくらでも面白くできるんですけど、それはそれとして良い台本悪い台本はあるので。

[尾ノ池]
へえー。

[庵字]
うーん。

[尾ノ池]
へー、じゃあ庵字さんは来年私とM-1に出るということで。

[菱川]
これ本当出てくださいよ。本当出てくださいよ。

[庵字]
出ますか? じゃあ。

[尾ノ池]
え出たーい。誰か組んでほしい。

[凛野]
M-1は刺激になりますよ。めちゃくちゃ。

[尾ノ池]
えー。誰かー。

[庵字]
出ちゃいますか? じゃあ。

[尾ノ池]
あ、じゃあ庵字さん出ますか?

[凛野]
7月ぐらいに多分、日程と応募方法が出るんで、確認いただくと、特に東京とかは土日も何回か日程あるので。すぐに応募すれば、特段会社休んだりせずに予定を入れられます。

[庵字]
あーなるほど。

[尾ノ池]
おー、じゃあそれで漫才の掛け合いを学んで、リベンジ。いや、もう勝手に作者だと(笑)。

[庵字]
(笑)

[凛野]
M-1だと制限時間もあって、お客さんに伝わる最小限の言葉選びっていうのになっていくと思うので。

[尾ノ池]
おー。じゃあ学びましょう。

[庵字]
学びましょう。いろいろ。
で、もう時間も時間なんで、駆け足で。

[庵字]
10月20日に「初期江戸川乱歩賞作品」の紹介をユーチューブ用に撮ったんですけど。

[尾ノ池]
あ、待たせてすみません。年内に出します。

[庵字]
11月6日にも『マーブル館殺人事件』。ホロヴィッツの最新作を収録しました。

[尾ノ池]
面白かったです。

[庵字]
ご期待ください。
で、11月23日に「文学フリマ東京41」に出店しました。『神島戦殺人事件』尾ノ池花菜、『妄想禅殺人事件』Kan、『鳥啼荘の殺人』庵字、『Mystery Freaks Vol.5』の四冊の新刊が出る、大きな大会になりました。

[尾ノ池]
もう東京で評論ブースを出すっていう作戦は、とりあえず一旦終了したの?

[菱川]
どうなんだろう。別になんか終了させるほど悪くはない作戦ではあったけど。

[庵字]
東京ぐらいのキャパなら全然いいんじゃないですか。

[菱川]
もちろん、そこまで大盛況だったかと言われると、ちょっと微妙かもしれないけど。まあ楽しくおしゃべりしてましたよ。

[庵字]
ああ、それくらいでいいんじゃないですか?

[菱川]
なんか、のほほんとしてました。非常に。

[尾ノ池]
そうすると、ごめんなさい。私、5月の東京の方、自分のやつで出しちゃったから。私も評論ブースで、尾ノ池で出しちゃったから。

[菱川]
僕何も応募してないんだけど。

[庵字]
私が2ブースで出してます。凛野さんがまた単独で出されるんですよね。

[凛野]
そうですね。個人で。

[庵字]
それでもういいんじゃないですか?

[菱川]
だから評論出すとしたら、僕から出すと。

[尾ノ池]
あー、すいません。

[菱川]
まあ全然。それでも僕、新作多分出せないと思うので。いや、出した方がいいよね。

[尾ノ池]
でも5月4日だから、出すとするともう動かないと。

[菱川]
そうだよね。

[庵字]
本当そうですよ。

[尾ノ池]
動こう。

[庵字]
で、12月に入りまして、12月12日に、年末スペシャル『哲学の密室』のユーチューブを撮りました。

[尾ノ池]
これはね、大変だった。読むのが。

[庵字]
文庫本で千百ページ。

[凛野]
ちなみに尾ノ池さんは『サマー・アポカリプス』と『薔薇の女』も飛ばさなかったんですか?

[尾ノ池]
飛ばしました。間に合わなかった。

[凛野]
『バイバイ・エンジェル』は読んだんですか?

[尾ノ池]
読んだ。『バイバイ・エンジェル』は本当に読んでよかった。

[凛野]
あ、そうですか。よかったです。

[尾ノ池]
面白かったし、『哲学者の密室』でバリバリネタが出てくるんで。

[庵字]
私も今回に備えてもう一回『バイバイ・エンジェル』を読みましたけど、やっぱり面白かったですね。

[凛野]
やっぱね、『バイバイ・エンジェル』だけヒリヒリしてるんですよね。ささくれだってる感じがいいんですよ。

[庵字]
もともと笠井潔が論文でまとめようとした内容を小説で発表したみたいな話なんです。

[凛野]
そうそう。感情を抑えきれてない感じがいいんです。処女作ゆえの。

[尾ノ池]
へええー。

[凛野]
あと一作目だけだとほら、傷のある終わり方っちゅうか、最後、ナディアが傷つくでしょ。

[尾ノ池]
あー、ですなぁ。

[凛野]
まだシリーズ化してない時点だから、いわば駆も、まあ嫌なやつなんですよ。

[尾ノ池]
うーん、確かに嫌なやつだった。

[凛野]
あの『バイバイ・エンジェル』のラストからナディアと駆が仲良くなってく、少なくともナディアが駆に惹かれていくとは思えないような終わり方をするじゃないですか。

[尾ノ池]
確かに。二人の間にトラウマを残す終わり方ですもの。

[凛野]
そうそう。

[尾ノ池]
ずーっとだって『哲学書の密室』で悶々としてるもん。

[凛野]
あ。でも。『哲学者の密室』でね、最後、愛の存在可能性を見出すっていうのとか、すごくいいんですけどね。ナディアの。

[尾ノ池]
いやー、あれは良かったですね。

[凛野]
あそことか、めっちゃいいんだけど。ただ本当に『バイバイ・エンジェル』は結構スタンドアローンっちゅうか、あれ一本で成り立っているような感じもしてていいですね。

[尾ノ池]
確かにいや、読みますわ。頑張ります。『夜と霧』まで。

[庵字]
やりましょう。

[尾ノ池]
樹さんも頑張って、いつか『夜と霧』をやりましょう。スペース読書会『夜と霧』やろうよ。

[庵字]
やりましょう。まだちょっと(私が『夜と霧』に)追いつくまで待ってください。

[尾ノ池]
確かに。

[菱川]
そうそうそうだから『失われた貌』でいいでしょう。

[尾ノ池]
あ、それはやらないといけないと思う。

[菱川]
安パイじゃん。

[尾ノ池]
『失われた貌』はやった方がいいと思う。

[庵字]
12月はもう一回ユーチューブ用に「昭和百年アンド戦争ミステリ」っていうのを撮りました。近いうちに公開されるのではないかと。

[尾ノ池]
がんばります。

[菱川]
そうそう、ぜひアップしてください。僕が視聴回数を見張っているので(笑)。

[尾ノ池]
(笑)

[菱川]
いや、やっぱ正直でさ、(動画を)上げると、ぴょんって(視聴回数が)上がるじゃない。

[尾ノ池]
ですね。

[菱川]
で、まあ、その波がどう続くかとかいう問題はあるんだけど。やっぱね、上げれば上げるほどいいよね。

[尾ノ池]
と思います。いや、もうちょっとごめんなさい。年末の時間を使ってってやりますので。

[庵字]
お願いします。

[尾ノ池]
駆け抜けました。

[庵字]
で、23日。今日ですね。もう終わったばっかりですけど、『殺し屋の営業術』をやりまして。これでとりあえず、年内の研究会としての活動は納めっていうことになるんですかね?

[菱川]
結構やってますね。活動してますね。

[凛野]
素晴らしいですね。

[尾ノ池]
頑張りましたね。素晴らしい。

[庵字]
ユーチューブ開設が大きかったんじゃないですか?

[尾ノ池]
そうですね。今まで「じゃあ次は文フリで」って言ってたのが、オンラインになったので。

[庵字]
そうそうそう。

[尾ノ池]
確かに。

[庵字]
文明の利器のおかげで、こうして、東京と新潟と福岡がつながれるっていうのは、素晴らしいこと。

[菱川]
確かにそう。まあなので、ちょっと一応来年の抱負じゃないですけど、とりあえずユーチューブチャンネルの登録者数を、収益化の500まで乗せる。

[尾ノ池]
ええ。そんないいよ(笑)。いいよ。こんなん。

[菱川]
いや、別に全然収益化の意味はないんだけど、まあ、とりあえず登録者数500人に乗せるところまでは責任かなと思っていて。

[尾ノ池]
えー、一体誰が、誰がいるんだ。

[菱川]
誰が見てるかわかんないんだけど。

[尾ノ池]
すごい。

[庵字]
でもあの再生数って、ちょっと冒頭だけ見てやめた、なんていうのはカウントされないわけでしょう?

[菱川]
そう。なんか結構そういうのはシビアに見られてるわけよ。そこを踏まえた上で、まあ普通に見られてる。要はあの、再生時間数とかで出てくるじゃないですか。別に今日だって再生時間数ちょっとこれ読み取りにくいけど、多分二十五、六時間とか(行ってる)。今日なんて別に何の動画も上げてないけど。全体ではそんくらいってことでしょ、総再生時間数は。

[尾ノ池]
すーごいじゃん。

[菱川]
そう、だから謎に誰かが見てるの。

[庵字]
謎に誰かが見て(笑)。

[尾ノ池]
まあでも、文フリでもちょこちょこいますからね、「あ、ユーチューブ視ました」って言ってくれる人いるから。

[菱川]
そう。だから、文フリでの反響の大きさが僕はびっくりしてて。「ユーチューブ見てます」みたい。なんか、僕の声聞いて「あ、その声だ」みたいな感じで言った人もいてさ。なんだそれ? とか思うんだけど。

[庵字]
なんだそれ(笑)。

[菱川]
で、やっぱちょっと雪だるま式に増えていくの嬉しいね。あの複利じゃないけどさ、本当に、なんか勝手に育つのが嬉しいね。ほっといても。

[尾ノ池]
確かに。いや、なんかありがたいですわ。

[庵字]
私も「謎解きゲーム」のシナリオ頑張りますよ。

[菱川]
あ、ありがとうございます。いや、もうあれですよ。庵字さんが台本を作ってくれさえすれば、僕は多分二、三時間で、さってできちゃうので。

[庵字]
(原稿を送ってから)アップするまで超早かったですよね。

[菱川]
そう。しかもあれも別に、なんていうか、隙間時間ですからね。

[尾ノ池]
対応している。

[庵字]
今回やっぱり小説と全然違うなって思い知っちゃって。こういう動画用の作り方ってあるんだなと思って反省を踏まえて次は作りますので。

[菱川]
いや、僕も僕で、やっぱり逆に今までそういう手がかりとかを重視しない作品を書いてきたんで。ちょっとちゃんと手がかりとか考えなきゃなっていう意味で若干成長したかもしれないので、この動画作りの中で、もしかすると。

[庵字]
やっぱり、音声で聞いてみると、第一問に入るまでが長いですよね。

[菱川]
いや、そうでもしょうがないんですよ。

[庵字]
五分ぐらい経ってやっと「第一問」とか言って。ここ、もっとフックを手前に持ってこないとダメなんだなと思うとか。いろいろもう考えました、今回聞いてみて。

[菱川]
そうそうそう、だから意外とちょっと違う分野で。でも楽しいですよね。違う分野は違う分野で。いや小説書けなくなりそうですけど、このままだと(笑)。

[尾ノ池]
(笑)

[庵字]
(笑)

[菱川]
いや、でもやっぱり本当に、昔の動画とかもね、見てくれるからちょくちょく。それが嬉しいですね。こういうのを上げていくことによって、流れるので。あの、ちゃんと終了画面やってる? 尾ノ池さん。

[尾ノ池]
あれ? やってない? やってた気がしたんだが。

[菱川]
やってる。偉い。僕、最近気づいた。あの機能に。

[尾ノ池]
(笑)

[菱川]
ちゃんとやるようになった。

[尾ノ池]
あー、あざます。

[菱川]
いや、あれ、スマホだとできないからさ。PCじゃないとできない。

[尾ノ池]
へー。

[尾ノ池]
それぐらいやっとくよ。

[菱川]
で、再生リストとかもさ、これって大きい数字じゃないんだけど、再生リストから見てくれる人って結構なコアなんだよね。

[尾ノ池]
コアですなぁ。まあでもいますか。

[菱川]
やっぱもともとずっとゼロだったからさ。この再生リスト系が。それがゼロじゃない数字が出てきてるだけでも、すごいなと思うので。

[尾ノ池]
すごい。

[菱川]
とりあえず年末年始ぐらいはここに集中して、次にちょっとあの視葭さんの(「ミステリ・エキシビション1第三部門」応募作品)を書いて。そっからちゃんと書けるかどうかみたいな。リハビリということですね。

[尾ノ池]
あれ? 菱川さんの委託販売だっけかな?

[菱川]
ああ。本棚。貸し本棚。そう。あれやった方がいいよね?

[庵字]
そんな話もありましたね。

[菱川]
そう。やった方がいいという気持ちを非常に強く思っている。なんか僕の地元の板橋とかでもあるんだよな。この前ふと見つけたけど。地元でそろりと置くっていう手もあるだろうし。

[尾ノ池]
ぜひぜひ。

[菱川]
今年がとりあえずいろんな意味で余裕がなさすぎたんですけど、来年は多分いろんな意味で余裕がちょっと出てくると思うので。

[尾ノ池]
お、期待しております。

[菱川]
動けるんじゃないかなと。もちろん子供次第。子供が小学校に順応するかとか、そういう大問題あるんですけど。

[凛野]
もう入学ですか?

[菱川]
ああ、そうなんですよ。ついに入学ですね。

[尾ノ池]
はやーい。感慨深い。

[菱川]
いや、やばいですよ。多分。ほんとやばいですよ。

[尾ノ池]
いや、でも社交性はあるから大丈夫じゃないかな。

[庵字]
いい子ですよね。全然物怖じしないし。

[菱川]
そうそう、最近ね、僕もちょっと忙しすぎるんで、僕の仕事に連れてってね。この前、ちょっと依頼者との打ち合わせに同席させたら、なんかね、僕がちょっと離席した間とかにね、めっちゃ依頼者と喋ってるらしいのよ。うちの子供。

[凛野]
(笑)

[菱川]
そう。僕がいるとき以上に喋ってるらしくて、ペラペラと。そこがなんか受けてるらしくて。この前は依頼者から、これでご飯食べなって、10,000円、うちの子供もらって。

[尾ノ池]
えー。うわ、「営業術」じゃん。

[菱川]
そうそう。なんか後日、クリスマスプレゼントねとか言って、別の依頼者から、すごい高そうなお菓子もらってたんです。

[尾ノ池]
えー。

[庵字]
素晴らしい。

[菱川]
うまいんだよ。人に入り込むのが。

[尾ノ池]
誰に似たんだか(笑)。

[菱川]
いやいやいや(笑)、そんなできないでしょ。っていう感じで。とりあえず僕は年末年始は、本当は、執筆します、とか言いたいんだけど。動画を作っています。せっかくなんで。

[尾ノ池]
私も、動画編集しつつ、執筆します。

[庵字]
お願いします。

[尾ノ池]
執筆します。

[庵字]
では、そろそろ閉めましょうか。

[菱川]
はい。

[尾ノ池]
ですね。来年も頑張るぞ。

[庵字]
はい。頑張って活動していきたいと思っております。

[尾ノ池]
えー

[凛野]
よろしくお願いします。

[庵字]
お願いします。遅くまでありがとうございました。

[尾ノ池]
お願いしまーす。

[菱川]
お願いします。

[凛野]
大変お世話になりました。今年も。

[庵字]
今年もよろしくお願いします――今年もじゃなかった、来年も。

[菱川]
これでも、別に年末年始なんかやってもいいんだよね。やりたければ。

[庵字]
全然いいんじゃないですか。

[尾ノ池]
なんかやんの? スペース。

[菱川]
あ、どうしようかな。なんかわかんない。暇だからなんかやると思うけど、ちょっと考えてみます。

[庵字]
じゃあ、もしかしたら、もう一回今年中に何かあるかもしれないということで。

[菱川]
やっぱ、みんなの準備がいらない企画をやるよ。いくつか考えているのはあります。

[庵字]
楽しみにしてます。

[菱川]
じゃあそんな感じで、はい。

[庵字]
はい、ありがとうございました。

[尾ノ池]
はーい。ありがとうございました。

[凛野]
ありがとうございました。おつかれさまです。

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