いかにして面白い新刊を見つけ出すか

 どうもです。片里鴎と申します。
 皆さんはミステリ小説を読んでいますか? 不朽の名作や古典、評判のいい旧作やベストセラー的なものは大体読んだ感じでしょうか? 面白さが保障されているものをたらふく読み漁り終えましたでしょうか?
 もちろん、ありとあらゆるジャンルを網羅することは難しいでしょうが、ミステリ小説、それも自分の好みのタイプに限れば、大体のところを読むことは不可能ではないと思います。そうすると、いよいよ新刊――最新作とまではいかなくとも、それなりに新しいところに手を出さないといけません。が、できるなら、面白くない本は読みたくない。ということで、何を頼りに読むべき新刊を探し出すかが問題になります。
 読書離れだとかなんだかんだ言っても日々大量に出版される新刊、その中でいかに面白いものを見つけ出すか。書店に行ってPOPとか見ればいいじゃんという方。私みたいにちょい田舎に住んでたらなかなかそういうわけにもいきません。近くに書店はないのでなかなか頻繁に行けないし、電子書籍が主になってしまいます。そうするととれる手段は人によって違うとは思いますが、大きく分けると次の三つではないでしょうか。

 ① 何らかのランキング
 出版社とかがやっている様々なランキング、それの上位ってやっぱり面白いですよね、大体。まあ、時々、「何だ、こいつは……?」というやつが混じってたりとかもあるんですが、打率としてはかなり高いでしょう。弱点としては信頼性の高いランキングは年間とかのが多いので、最新作というよりも一年くらい待っての話になるということでしょうか。ちなみに私が重宝しているのは「エアミス研」のランキングです。いずれ、この新生ミステリ研究部でも年間ランキングを出して、それがエアミス研のものみたいに有用性と信頼性を持てばいいなあ、と思います。思っているだけで「座談会とかしてこの研究会で年間ランキングとか出しませんか?」の「ね」の字も喋っていませんが。

 ② レビュー(サイト・ブログ・youtube含む)
 より最新の情報を得たいのならこちらですね。ただ、普通はレビューといったら集合知なのですが、(個人的な感覚ですが)ことミステリ小説ってレビューの平均が星いくつみたいなのが結構あてにならない気がします。かなり個人の好みが影響するジャンルだからですかねえ。というわけで、匿名のレビューの集合よりも、書評のサイト、ブログ、youtubeなどで、感覚が合う、ここなら間違いない、というのを探し出して以後は頼りにするのがいいんじゃないでしょうか。私が頼りにしているのは「黄金の羊毛亭」です。かつてはここのレビューで面白そうなものを片っ端から読んでいたものです。私の青春ですね。こういう狂信、じゃなかった、拠り所になるものをいくつか持っていると新刊探しが捗るのではないでしょうか。

 ③ 人からのおすすめ
  ②の変化球と言えるかもしれません。信頼できる個人からのおすすめ。特に、相手が自分の好みをざっくりと分かっていて「こういうの好きなんじゃない?」という感じでおすすめされたら、更に打率が上がります。
 そんな友達いないよ、という方、ご心配なく。私もいません。
 では諦めるしかないのか。いえ、諦める必要はないはずです。というか、今現在、私はそこをどうにかしようとしています。もっと面白いミステリを教えてくれる仲間がほしい、という無茶苦茶利己的な理由で、私はこの新生ミステリ研究会に所属しているということです。

 というわけで、私同様、新たなミステリを教えてくれる仲間を求めている方々、ぜひ、新生ミステリ研究会まで!

 

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